<?xml version="1.0" encoding="utf-8" ?><rdf:RDF xmlns:rdf="http://www.w3.org/1999/02/22-rdf-syntax-ns#" xmlns="http://purl.org/rss/1.0/" 
			xmlns:dc="http://purl.org/dc/elements/1.1/" xmlns:content="http://purl.org/rss/1.0/modules/content/" 
			xmlns:cc="http://web.resource.org/cc/" xml:lang="ja">
<channel rdf:about="http://convulsionofnature.blog88.fc2.com/?xml">
<title>A Convulsion of Nature</title>
<link>http://convulsionofnature.blog88.fc2.com/</link>
<description>長い平穏の時代にあるグラノール王国の王女は、退屈な日々に飽き飽きしていた。ある日ついに、外の世界に憧れ、彼女は城からの脱走――家出を試みる。そこから彼女の平穏ならざる旅が始まる――。</description>
<dc:language>ja</dc:language>
<items>
<rdf:Seq>
<rdf:li rdf:resource="http://convulsionofnature.blog88.fc2.com/blog-entry-12.html" />
<rdf:li rdf:resource="http://convulsionofnature.blog88.fc2.com/blog-entry-11.html" />
<rdf:li rdf:resource="http://convulsionofnature.blog88.fc2.com/blog-entry-10.html" />
<rdf:li rdf:resource="http://convulsionofnature.blog88.fc2.com/blog-entry-9.html" />
</rdf:Seq>
</items>
</channel>
<item rdf:about="http://convulsionofnature.blog88.fc2.com/blog-entry-12.html">
<link>http://convulsionofnature.blog88.fc2.com/blog-entry-12.html</link>
<title>脱走Ⅳ</title>
<description> 　霞はカールの部屋の前にやってくると、そこに立っていた槐にうなずいてみせ、一呼吸おいてから扉をノックした。ややあって、不機嫌な声で「どうぞ」と返事がある。霞は静かに扉を開いた。　カールは窓際のテーブルのところに腰をかけ、頬杖をついてぼんやりしていた。霞が部屋の入り口のところで立ち止まっても、横顔を見せたまま振り返りもしない。「カール様、伯母上様がお茶をご一緒したい、とおっしゃられているのですが……」
 </description>
<content:encoded>
<![CDATA[ 　霞はカールの部屋の前にやってくると、そこに立っていた槐にうなずいてみせ、一呼吸おいてから扉をノックした。ややあって、不機嫌な声で「どうぞ」と返事がある。霞は静かに扉を開いた。<br /><br />　カールは窓際のテーブルのところに腰をかけ、頬杖をついてぼんやりしていた。霞が部屋の入り口のところで立ち止まっても、横顔を見せたまま振り返りもしない。<br /><br />「カール様、伯母上様がお茶をご一緒したい、とおっしゃられているのですが……」<br /><br />　やはり反応がない。霞は口を閉ざし、カールが何か言うのを待った。開かれた窓から風が吹き込み、薄桃色のカーテンが揺れる。カールの栗色の髪も、ゆるやかな風に流れる。カールは物思いにふけっているような表情を浮かべていた。かすかに寄せられた眉が機嫌の悪さを示しているようだが、全体にぼうっとしている気がする。霞は思わず、軽く目を見開いた。昼間のことで、部屋の中には灯りを置いていないため薄暗く、窓辺だけに光が溢れている。少女の横顔には逆光になって影が射し、物憂い雰囲気を漂わせる。まるで、一幅の絵画のようであった。沈黙が流れる。風のそよぎが、かすかに聞こえる。<br /><br />　止まった空気を破ったのは、カールの長いため息だった。<br /><br />「分かった、行くわ」<br /><br />　ぼんやりとしていた霞は我に返り、あわてて言葉を告ぐ。<br /><br />「伯母上様は、いつもの客間でお待ちです。私は外で待っていますので、準備ができたら声をおかけください」<br /><br />　一礼し、退室する。音を立てないよう扉をそっと閉めてから、ふうと息を吐き出す。<br /><br />「またはねつけられたか？」<br /><br />　半ばおもしろがるような口調で、槐が声をかけてくる。扉の横の壁に背を預け、まるで今まで居眠りをしていたかのように、片目だけ開けてこちらを見ている。陰を含んだような灰色の目は、冷ややかな光を浮かべていた。霞はそういうわけでは、と苦笑交じりの笑みを見せ、肩をすくめた。<br /><br />「ただ、カール様がぼんやりとなさっていて……」<br /><br />　槐がへえ、と呟くようにもらし、首を傾げた。<br /><br />「なるほど、それは珍しい」<br /><br />　その言葉に今度は霞の方が目を瞬かせ、首を傾げた。<br /><br />「ぼんやりすることぐらい、誰にだってあるでしょう。ただ、私はその様子が、あんまり絵になっていたから――」<br /><br />「いや、俺たちの前でそんな姿を見せることは、滅多にないだろう」<br /><br />　霞ははっとして槐の顔を見、それからうなだれた。<br /><br />「そう……そうよね」<br /><br />　扉のノブが回される気配がし、二人は口を<ruby><rb>噤<rt>つぐ</ruby>んで、いずまいを正した。カールが部屋から出てくる。無言で二人を一瞥し、横を通り過ぎて螺旋階段へ向かう。霞も黙ったまま、その後に従った。槐は部屋の前に残って、二人を見送る。二つの足音が螺旋階段に長くこだましていたが、やがてそれも遠ざかり、静寂が辺りを包んだ。槐は腕組みし、壁によりかかって軽く目を閉じた。<br /> ]]>
</content:encoded>
<dc:subject>第１話　脱走</dc:subject>
<dc:date>2007-03-21T01:08:19+09:00</dc:date>
<dc:creator>宇谷柚希</dc:creator>
<dc:publisher>FC2-BLOG</dc:publisher>
</item>
<item rdf:about="http://convulsionofnature.blog88.fc2.com/blog-entry-11.html">
<link>http://convulsionofnature.blog88.fc2.com/blog-entry-11.html</link>
<title>脱走Ⅲ</title>
<description> 　自室に戻ったカールは、しばし扉に背をもたせかけ、廊下の気配に耳を澄ませていた。護衛三人の話し声が、くぐもって聞こえる。何を言っているのかまでは分からないが、大方愚痴をもらしているのだろう。カールは小さく鼻で笑った。もっと、困ればいいんだ。　やがて彼らの立ち去る気配がし、廊下はしんと静かになった。鳥の鳴き声が引っ切り無しに聞こえる。それ以外に、扉の向こうから伝わってくるものは何もなかった。「……三人
 </description>
<content:encoded>
<![CDATA[ 　自室に戻ったカールは、しばし扉に背をもたせかけ、廊下の気配に耳を澄ませていた。護衛三人の話し声が、くぐもって聞こえる。何を言っているのかまでは分からないが、大方愚痴をもらしているのだろう。カールは小さく鼻で笑った。もっと、困ればいいんだ。<br /><br />　やがて彼らの立ち去る気配がし、廊下はしんと静かになった。鳥の鳴き声が引っ切り無しに聞こえる。それ以外に、扉の向こうから伝わってくるものは何もなかった。<br /><br />「……三人とも行ったのかな？」<br /><br />　カールは少し驚いた。一人きりにするなんて、彼らも無用心なことだ。いつもなら、一人は扉の側に立って、見張りをしているのだが――不審者を、というよりも、カールを見張っていると言った方が正しいだろう――今日はなぜだか、誰も残らなかったらしい。<br /><br />　念のため、そっと扉を開く。隙間から顔を出し辺りを見回すが、確かに人の影はなかった。<br /><br />　扉を閉めると、窓辺に歩み寄る。薄桃色のカーテンが一杯に開かれ、午後の日が存分に差し込んできていた。外を見やるとそこには、広大な湖が横たわっている。城は湖岸のなだらかな丘の上に建っていた。城を出て、やわらかい黄緑に覆われた春の丘を下れば、そこはすぐに岸辺である。桟橋には小船が繋がれ、白く塗り上げられた船体が日の光を浴びている。小鳥が二羽、目の前を横切っていった。カールは目を細め、窓の外から顔を背ける。<br /><br />「小鳥はいいなあ……」<br /><br />　ため息まじりにそうもらし、窓際に据えられたテーブルのところに腰を下ろす。そうして、頬杖をつき、再び外の景色に目を向けた。春の空は穏やかに青い。ちぎれた綿のような雲が棚引いている。地平では全ての色が吸われて、白く遠くかすんでいた。そのまま視線を下方へ転じていけば、そんな空をそっくり映し出して、湖が広がる。湖面はあくまでも静かで、時折起こる漣と細かく散る光がなければ、地面の下にもう一つ空があるように思えたに違いない。<br /><br />　だが実のところ、カールは何も見ていなかった。湖など、この部屋をあてがわれて以来何年も、毎日飽きるほど眺めてきたのだ。確かに春の湖はすばらしいと思うが、それ以上には何とも感じなかった。<br /><br />　カールは目を閉じ、瞼の裏に街の風景を思い浮かべようとした。自分が街の人の中を歩き、市をのぞき、小さな家の前で昼寝をしている犬を眺める風景。今日は天気がいいから、子供たちも楽しげに遊んでいるのだろう。女の人が、洗濯物を干しながら、鼻歌を歌ったりしているのだろう。市場は大勢の人で賑わい、馬車が砂埃を立てて行き交っているのだろうしか。しかし、その想像は長く続かなかった。カールは再びため息をつき、目を開けた。<br /><br />　それもそのはず。カールは自分の足で街を歩いたことが、一度もないのだ。もちろん、街自体には何度も行ったことがある。だがいつも馬車に乗り、護衛たちに守られ、ただ通り過ぎるだけである。馬車の窓をそっと開けて街の様子を眺めても、人々は王族が通る、ということで萎縮してしまっていて、本当の街の姿は知らないも同然だった。自由に歩き回るなど、到底許されもしなかった。<br /><br />『姫様さえちゃんとしてくだされば、もちろん街にも行けますよ』<br /><br />　そう言ったのは、&#27063;だったか。思い出して、カールは不機嫌な顔になった。<br /><br />「何が『ちゃんとして』なの」<br /><br />　いつも大人しく、真面目に勉強もして、貴婦人らしく振舞い……そして街に行けたとしたら、それはもちろん「ちゃんと」馬車に乗って、ということなのだろう。カールはゆるく頭を振った。栗色にウェーブした髪が、ひと房顔の前に落ちかかってくる。カールはそれを手にとり、ぼんやり<ruby><rb>玩<rt>もてあそ</ruby>ぶ。<br /><br />　ふと扉の辺りで人の気配がし、カールは振り返った。ノックの音は、しない。<br /><br />「三人の誰かかな？」<br /><br />　カールは三度目のため息をついた。やはり、そう一人にはしてくれないらしい。<br /><br />「あーあ、さっきのうちに、逃げ出せばよかった。せっかくのチャンスだったのに……」<br /><br />　冗談のつもりで口にしてから、はたと真顔になる。<br /><br />　そうだ、家出してしまえばいい。こんな退屈な城になど、おさらばして。<br /><br />　カールは頬杖をやめ、背筋をのばした。光に満ちた外の景色へ、顔を向ける。空は青い。幾分霞んでやわらかに広がる空は、果てなくどこまでも続いているかのようだった。鳥が今度は一羽、小さな翼をふりながらさっと通り過ぎていった。<br /><br />「そうよ。そのぐらいの騒動があった方が、護衛たちも退屈が紛れていいんじゃないの？　……それに、私がどう思ってるか、あの鈍い人たちにも、よく分かるだろうし」<br /><br />　最後の言葉は、言い訳に過ぎなかった。本当は、護衛たち――とくに霞などが、城での日常に飽いているカールを気づかい、あれやこれやしようとしてくれていることは知っている。護衛は本来護衛さえしていれば、職務は全うしていることになるのだろうが、彼らは兼相談役、というような役回りになっている。それが父王の意思なのか、なりゆきなのか、そこまでは分からない。カールは口うるさい彼らといるといらだち、だが時々――本当に時々だが、ふっと申し訳ない気分になることもあった。<br /><br />　カールは強く頭を振って、もやもやとした思いを振り払おうとした。<br /> ]]>
</content:encoded>
<dc:subject>第１話　脱走</dc:subject>
<dc:date>2007-03-17T00:26:12+09:00</dc:date>
<dc:creator>宇谷柚希</dc:creator>
<dc:publisher>FC2-BLOG</dc:publisher>
</item>
<item rdf:about="http://convulsionofnature.blog88.fc2.com/blog-entry-10.html">
<link>http://convulsionofnature.blog88.fc2.com/blog-entry-10.html</link>
<title>３月１６日のヒトリゴト（弥生）</title>
<description> 柚希ばかりヒトリゴトを書いているので、たまには私も書こうかと。この間まで、大学の部活で七帝戦というやつがありまして、てんやわんやしてました。施設の担当で、試合の設備を整えるのに大忙し。やっと暇になったので、頻繁にアップしていけるといいなあと思っております。がんばらねば
 </description>
<content:encoded>
<![CDATA[ 柚希ばかりヒトリゴトを書いているので、たまには私も書こうかと。<br /><br />この間まで、大学の部活で七帝戦というやつがありまして、てんやわんやしてました。施設の担当で、試合の設備を整えるのに大忙し。<br /><br />やっと暇になったので、頻繁にアップしていけるといいなあと思っております。<br />がんばらねば<br /> ]]>
</content:encoded>
<dc:subject>著者のヒトリゴト</dc:subject>
<dc:date>2007-03-16T13:25:25+09:00</dc:date>
<dc:creator>宇谷柚希</dc:creator>
<dc:publisher>FC2-BLOG</dc:publisher>
</item>
<item rdf:about="http://convulsionofnature.blog88.fc2.com/blog-entry-9.html">
<link>http://convulsionofnature.blog88.fc2.com/blog-entry-9.html</link>
<title>３月１５日のヒトリゴト（柚希）</title>
<description> やっとアップできそうです。あと２～３日お待ちください！！！ダメダメで申し訳ありません。
 </description>
<content:encoded>
<![CDATA[ やっとアップできそうです。<br />あと２～３日お待ちください！！！<br /><br />ダメダメで申し訳ありません。 ]]>
</content:encoded>
<dc:subject>著者のヒトリゴト</dc:subject>
<dc:date>2007-03-16T01:11:35+09:00</dc:date>
<dc:creator>宇谷柚希</dc:creator>
<dc:publisher>FC2-BLOG</dc:publisher>
</item>
</rdf:RDF>